まちづくり応援バラエティ「つべらない話」

道東のWEB映像メディア『道東テレビ』が制作、津別町の次代を担う経営者たちがまちづくりを応援するバラエティ生放送『つべらない話』。毎月・第一日曜日にWEB上で旬な地域の情報を生放送しています。町内外のゲストを招きながら、2019年4月時点で30回の放送を越えた、つべらない話。制作・MCを務めるつべらない話メンバーの対談です。

榎本 聖(えのもと さとし)さん
1972年津別町生まれ。つべつ西洋軒代表取締役社長。創業90年を超える津別町の老舗・飲食店「つべつ西洋軒」の三代目。町内外を問わず、ファンも多い有名店。家業である西洋軒の経営の傍ら、まちづくりにも熱心に取り組む。つべらない話・MC。
つべつ西洋軒 WEB http://seiyouken.info/

ーつべらない話はどんなきっかけで始めることになったんですか?

榎本 : タッチー(道東テレビ・立川さん)が津別に移住してきたのをきっかけに3年前くらいから始めました。以前から動画配信で町の魅力を伝えることをやってみたいと思っていて、映像の仕事をしているというタッチーに相談したところ、二つ返事で「やりましょう!」と言ってくれたのがスタートでした。

河本 純吾(かわもと じゅんご)さん
1981年津別町生まれ。河本農場代表。津別町で農業を営む「河本農場」の五代目。家業である農業の他、自身の保育士としてのキャリアを活かした「ものそと研究所」など、さまざまな活動をおこなう。つべらない話・MC。
河本農場Facebookページ https://www.facebook.com/kawamoto.farm/

河本 : 僕は最初、つべらない話第一回のゲストに呼ばれたんだけど、第二回から流れでそのままMCになってしまったという(笑)榎本さんが1人で仕切れないのを手助けをしているカンジです。そしてその第一回放送をSNSで告知した時に裕一朗くん(山上木工・山上さん)がお酒片手に遊びにきてくれたんだよね。

山上 裕一朗(やまがみ ゆういちろう)さん
1984年津別町生まれ。株式会社山上木工専務取締役。津別町の木工会社「株式会社山上木工」の三代目。自社のファニチャーブランド「ISU-WORKS」や津別町内の廃校を利活用したショールーム「TSKOOL」など、津別町から世界へ繋がるプロダクトを開発している。つべらない話・AD。

山上 : またおもしろいことが始まったなと思いまして(笑)「何かできることはないですか?」と遊びに行ったのがその後関わることになったきっかけです。SNSなど個人で発信できるツールはたくさんあるけど、津別全体を包括して域外に発信できるツールってなかったので、つべらない話がそういうものになってくれるんじゃないかと思いました。

立川 彰(たちかわ あきら)さん
1980年静岡県生まれ。株式会社キロックムービー代表取締役・株式会社道東テレビメディア事業部長。2016年、船橋市で経営する映像制作会社の代表を務めながら、地域おこし協力隊として千葉県船橋市より津別町に移住。在職中にWEB映像メディア『道東テレビ』とコワーキングスペース『JIMBA』を立ち上げる。つべらない話の制作・編集を手がける。

家族や親戚が楽しんでくれる番組に

ーつべらない話とはどういう番組ですか?

立川 : 月に一回、津別町で生配信しているWEB番組です。津別内外のゲストをお招きしながら、MCのお二人と地域の旬な情報を放送しています。たまにロケに出たりしながらも、今回で34回目(2019.4時点)の放送を迎えました。

山上 : またおもしろいことが始まったなと思いまして(笑)「何かできることはないですか?」と遊びに行ったのがその後関わることになったきっかけです。SNSなど個人で発信できるツールはたくさんあるけど、津別全体を包括して域外に発信できるツールってなかったので、つべらない話がそういうものになってくれるんじゃないかと思いました。

榎本 : 津別町から発信することにこだわっていて、人の繋がりをつくれるようにということを心がけています。津別の外の人を交えながらお話しすることで、ぼくらメンバーのそれぞれの人脈で人を紹介しあえるし、ゲストで来てくれた人の周りにも津別のことを知ってもらいたいなと思っています。最初にタッチーと決めたのは見てる人がいなくても続けようということでした。あまり見られていなくても、続けていればきっと結果はついてくるし、いつか「ゲストとして出てみたい!」と言ってもらえる番組にしたいと話していました。今はゲストに来てくれた人とその後も仲良くなれたり、注目度も高くなってきて、人の輪も広がってきた。行政にも認めてもらえるようになりました。津別町以外でも「見てますよ」と声をかけてもらえた時は嬉しかったですね。

立川 : 民放ってなかなか距離が遠いと思うんです。実際にこの辺で起こっていることではなくて、都市部の出来事を中心に構成されているので。でもこのつべらない話はゲストの家族や親戚が見てくれたり、SNS上で視聴しながらコメントをくれたりするんですよね。

榎本 : 俺の父親も毎回見てくれてる(笑)「あそこよかったよとか」アドバイスしてくれるくらい。

立川 : そうですよね(笑)身近な人たちや身近に起こっていることだから自分ごととして楽しめたり、興味を持ってくれたりすると思うんですよ。知ることで町の人が町のことを好きになってくれると思うし、その人達が今度は外の人に向けて「ウチの町いいでしょ」とか「来てみない?」って言えることが大事だと思ってます。移住定住っていうのは仲間づくりの感覚が大事なんじゃないかなあ。

つべらない話収録の様子

山上 : ぼくはこのメンバーでの集まりもすごくありがたいですね。つべらない話メンバーで集まるとワクワクするんですよ。全員から僕はいつも刺激をもらっています。1人で考えたり行動すると突っ走っちゃうこともあるけど、「津別で生きていくにはこうしたほうがいいよね」とか住んでいるからこそわかるアドバイスをもらえるんですよね。ぼくにとっては一番重要な集まりになってます。

榎本 : 年齢もバラバラで目的がはっきりしてるメンバーだからね。この場には目的を持った人は誘いやすいから、町内でおもしろい動きしている人とかどんどん絡めていきたい。

立川 : とりあえずこの4人は新しい人やチャレンジがウェルカムってカンジですもんね。新しく来た人や、津別町に興味があってつべらない話を見てくれた人にはそれが伝わるんじゃないでしょうか。

河本 : 始めた時にすごくワクワク感があったのを覚えてるな。回を重ねるごとにこうしたほうがいい、ああしたほうがいいって議論が飛び交う。「機材もっとよくしたいよね」って話をしたらすぐ立川さんがスイッチャー(カメラアングルを切り替える装置)を導入してくれたりとか。何を言っても「やりましょう!」と言ってくれる立川さんが頼もしかったです。飲んでおしまいとか、愚痴を言っておしまいみたいな集まりってあるけど、このメンバーだとポジティブな話ができる。それって尊重しあってリスペクトしているからなんだと思うんだけど、何かやろうとしている人にとってはものすごく大事なことだと思ってて。町の中で業種や年代で縦割りだったものを、その壁を超えてチャレンジしたい人のきっかけにつべらない話がなるといいなと思います。

榎本 : そういう人が関わってくれるのはウェルカムだし、津別でチャレンジしたい人は大事にしなきゃと思う。そういう人を巻き込んでいけたらなと思う。

ー移住してきた方がつべらない話を見て訪ねて来てくれたケースもあるんですよね

榎本 : そう、つべらない話を見てお店(西洋軒)に来てくれて、そこから関係性が始まった人もいる。職場以外のコミュニティで津別に来てどこに行ったらいいとか、誰に会ったらいいとかってなかなかわかりづらいから、そういう意味でも自分たちがその入り口になれると嬉しいね。今日出演してくれた佐野奈津子さん(この日はつべらない話#34の収録時にお邪魔しました)みたいな若い世代が農業の番組を新たにやりたいとか言ってくれたりする。

山上 : 佐野さんみたいな若い世代の人もどんどん入ってくることで道東テレビも厚みが増していくし、お互いに相乗効果がでてくる。ぼくらも木工の番組ができるかもしれないし、そうやって道東テレビのチャンネル数や認知度が上がっていくと波及効果が違いますよね。チャレンジしてみたい人にとってそれはすごい助けになることもあると思います。

ー移住してきた方がつべらない話を見て訪ねて来てくれたケースもあるんですよね

立川 : つべらない話の最初のきっかけとなった榎本さんのようにやりたい人と自分のようにやれる人がいたとして、自分の技術を提供してそれが成立すると町の歯車になった実感がありました。これは移住の醍醐味ではないかと思います。この町の仲間になったんだと。

榎本 : 外から来る人には津別での生活をできるだけ楽しんでほしいと思ってます。自分の所属できるようなコミュニティがなかったら楽しくなくなっちゃう。長く住んでもらえるきっかけづくりをしたいです。

立川 : おもしろいのはこうやってウェルカムな集団が町のことを伝えていると、それが町の総意のように見えることですね。それって見ている人の津別町への印象はすごく良くなる。広報としても移住定住にとってもそれってすごく価値のあることだと思うんです。常に多くの人が見てくれてるわけじゃないですが、5000人の人口で1000人以上の視聴数がある回もあります。見てくれている人は興味を持ってくれている人だと思うので、常にその人達に喜んでもらえるものをつくりたいです。

河本 : 長寿番組にしていきましょう!(笑)

つべらない話

北海道津別町の、次代を担う経営者たちが、まちづくりを応援するバラエティ生放送。「つべつ西洋軒」三代目マスター榎本聖と「河本農場」五代目河本純吾がMCを務め、「株式会社山上木工」三代目山上裕一朗がADを務めるWEB番組。制作は「道東テレビ」立川彰。毎月第一日曜日放送(変更時あり)、津別町内外からゲストを招き、旬な地域の情報を発信しています。
道東テレビ WEB
テーマソングmiyata-company


【取材・編集】 中西 拓郎(なかにし たくろう)
1988年生まれ、北海道北見市出身。防衛省入省後、2012年まで千葉県で過ごし、Uターン。
2015年『Magazine 1988』を創刊。2017年より、一般社団法人オホーツク・テロワール理事、『HARU』編集長に就任。
ローカルメディアの運営他、企画・編集・PR・ブランディングなど、道東をつなぐ・つくる・つたえる仕事を手がけている。
Twitter:@takurou1988 
WEB:http://1988web.com/

【撮影】 原田 啓介(はらだ けいすけ)
2013年に遠別町地域おこし協力隊としてUターンし、翌年NPO法人えんおこを設立。現在はNPOえんおことしての活動の傍らフォトグラファーやライターとして活動中。
Twitter:@idenxtity0911
https://twitter.com/idenxtity0911

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