学生目線の地方創生
津別町のまちづくりには、色々な方が携わってくれています。その中で、今回は北海道大学公共政策大学院生を中心に学部横断的に活動する学生団体のHALCC(ハルク)をご紹介します。*HALCCは、Hokkaido Academic Local Creation Conferenceの略称
HALCCは、学生の自由な発想で地方創生に取り組むことをモットーに活動する学生団体です。『学生目線の地方創生』を掲げ、学生主体かつ学生目線で地方創生の可能性の提言をするべく、ここ津別町を舞台に活動しています。
HALCCの活動が始まったのは約4年前のこと。2016年3月に開催された『津別町まちづくりアイデアコンペ』で、2人の北海道大学 公共政策大学院生が優勝したことがきっかけです。
その際、「これで終わってはもったいない!このつながりを継続的なものにしたい!学生が主体的に地方創生について考える機会をつくりたい!」という想いからスタートしたそうです。
『津別町まちづくりアイデアコンペの情報』はコチラhttps://www.town.tsubetsu.hokkaido.jp/20machizukuri/sousei/machizukuri_idea_competition.html
『HALCC 2016年度・2017年度の取り組み』はコチラ https://www.town.tsubetsu.hokkaido.jp/20machizukuri/sousei/HALLC.html
HALCC×津別高校
HALCC(ハルク)のみなさんは、普段は大学がある札幌で企画などを考え、会議やミーティングをおこない、フィールドワークとして年に数回津別町に滞在して様々な活動をしてくれています。また、企画から実際のフィールドワークをする為の津別町役場や津別高校、町民との実際のやり取りまで全て学生のみなさんがおこなっています。
2019年度のHALCCメンバーは24名。
特に昨年度から津別高校との広大連携事業の取り組みがスタート。 今年は津別高校のカリキュラム「つべつ学」の一環として取り組んでいくこととなり、北海道大学において開催された『つべつマルシェ』には、津別高校の1年生が参加。津別の特産品を販売したり、津別のPRをおこないました。また、津別高校の2年生は『若者議会』で様々な提言をおこないました。そして12月に開催された成果報告会で発表されました。
7/14・15 津別町来訪 フィールドワーク 8/23・24 津別町来訪 津別高校との広大連携事業 9/16 北海道大学「北大マルシェCafé&Labo」にて『つべつマルシェ』開催 12/7 成果報告会
今回はリーダーの小松さんにお話を伺いました。
現場の姿を見たい。
ーHALCCに入ったきっかけは?
大学院に進学した理由が、「現場の姿を見たい」ということでした。「現場で活きるような政策立案ができる能力をみにつけたい」という気持ちがあり、その時にHALCCの説明を受け、フィールドワークができるし、役場の方と連携が取れる。地方のリアルを知りながら地方創生というものをどう考えるのかということを考えていけるなと思ったのがきっかけでした。
ーハルクの活動を始める前と始めてからで何か変わりましたか?
現場のことはわかっていなかったので、始める前のイメージはゼロ。ただ、自分の中で大きく変わったのは、公務員の働き方のイメージ。 もともとは、キャリア官僚で政策をつくる側になりたいと思っていました。でも国の中央の人たちは地方の現状現場をわかっていないんだろうなぁ~と思っていて。かたや地方は現場・現場で活躍をしている人がいて、どうやったら町が盛り上がっていけるか?を本当に真剣に考えている人がいる。ものごとを本当に変えようと思ったら、官僚ではなく、現場で働く人のほうが、かっこいいし、働くならそこなんだろうなと思っちゃいました。ただ、就職したら東京に行っちゃうんですけど(笑)
ー小松さんが楽しさを感じていることって?
実際にものごとを変えていくことが楽しい。どんなに小さいことでも、新しいことをやってほんの少しでも物事がかわることでも自分がんばったなみたいな。成果を肌で感じることができるので、現場・現場で何かやっていくことが楽しいということを大学院に進学してからわかるようになりました。
自分自身もここがふるさとだったら良かったのかなと思える場所です。
ー小松さんからみた津別町って?
「住みたい」って感じ。自然が多い+魅力的なポイントがたくさんある。 自分には、ふるさとがない。でも津別で色々な人と関わっていると、町の人の暖かみや町を元気にしていこうという取り組み、一回町を出た人が帰ってきているところを知ったりしていくと、津別は『帰ってきたくなる町なんだな』と感じ、そういうところが印象が強い。
自分自身もここがふるさとだったら良かったのかなと思える場所です。
ーHALCC次世代のみんなに伝えていきたいことは?
何よりも主体性を持つこと。 いくらこうやって価値のある活動に関わらせてもらっていても、自分で課題意識を持ったり、自分はこういうことをやりたいと思っていなければ、漫然と1年2年が過ぎてしまうところがある。自分は何をしにここに来ているのか?何をできたら満足なのか?というところを考えて活動してほしいなと思います。そいうことを考えてやらないと町おこしって、どこにも繋がってこないと思う。自分の視野を広げるというところにも繋がってこない。関係するすべての人のために主体意識を持ってほしいと思っています。
ーインタビューを終えて
地方創生って言っても色々な携わり方がある。学生のみなさんが、津別町というリアルな舞台で自分達が感じたことを伝えカタチにしていくこと。そして高校生との連携でまた新たな視点が加わること。色々な角度で町を考えていくことが、気づきや新たな仲間づくり、楽しみにも繋がる。HALCCのみなさんに本当に多くのことを改めて教えていただきました。これからも津別町とHALCCの取り組みは続いていきます♪
HALCC(ハルク)
*HALCCは、Hokkaido Academic Local Creation Conferenceの略称 2016年 3 月に津別町まちづくりアイデアコンペに参加したことをきっかけにできた学生団体。学生主体かつ学生目線で地方創生の可能性の提言をすることを目的として発足された。現在津別町を舞台に様々な活動をおこなっている。
HALCC Facebookページ https://www.facebook.com/HALCCHokkaido/?epa=SEARCH_BOX